まずは建物作り、話はそれから――邵逸夫の寄付策略を語る

邵逸夫と邵仁牧は紡績業を営む豊かなビジネスマンの家庭に生まれ、上海で外国人が開設した学校で教育を受けた。ジャーナリストのジョー・スタッドウェルが書いた『Asian Godfathers』によると、二人は中国からシンガポールに移住した後、1920年代にエンターテイメント産業に進出、映画館経営を始めたという。その後すぐに、邵氏兄弟有限公司（The Shaw Brothers、以下「ショウ・ブラザーズ」）を設立し、【ヴィトン ショルダーバッグ】LOUIS VUITTON ルイヴィトン モノグラム オダシューズGM ショルダーバッグ アンフィニ M40592 【2013年新作】映画製作に向かう。1959年邵逸夫は当時中国映画最大の市場になりかけていた香港に転戦する。

ショウ・ブラザーズ製作映画の黄金期がそこから始まった。ピーク時には無数のアクション映画、歴史映画、そしてロマンチック・コメディを製作した。21世紀に生まれ、大きく成長している天映娯楽（Celestial Pictures）が十数年前に6億香港ドル（当時のレートで約90億円）を投じ、ショウ・ブラザーズ映画の優秀作品、すなわち1957年から1997年までに制作された760本の映画を買い取った。その中には、たびたび最初の本当のカンフー映画と呼ばれている『独臂刀 One-Armed Swordsman』（1967年、邦題『片腕必殺剣』）や、古典的剣術作と呼ばれる『大酔侠 Come Drink With Me』（1966年、邦題同じ）なども含まれている。邵逸夫はリドリー・スコット監督の『ブレード・ランナー』（1982年）のプロデューサーとしても知られており、この作品は彼が西洋映画世界で最も名前を知られた映画となっている。

しかし、邵逸夫は香港で最も著名な映画俳優となったブルース・リーとの提携のチャンスを逃した。1970年、ショウ・ブラザーズのプロデューサーだったレイモンド・チョウ（鄒文懐）が辞職してエンターテイメント会社、ゴールデン・ハーベスト（橙天嘉禾）を設立。この若きカンフー俳優がテレビで披露したマジックを見て、チョウは1本1万米ドルの出演料を求めた、この未来のビッグスターに賭けることを決めた。だが、邵逸夫はリーとの協力を拒絶した。

邵逸夫の名前は多くの病院、大学、そしてその他香港、イギリス、そして中国大陸に分布する建築物に刻まれており、これらはすべて彼がさまざまな形の寄付金で支援したものであり、そこには1千万米ドルの寄付金によってオックスフォード大学に建設されたランラン・ショウ中国研究所（Run Run Shaw Institute of Chinese Affiars）も含まれている。彼はさらに2005年に国際的な邵逸夫賞（Shaw Prize）を設立、天文学や数学、医学研究を奨励している。邵逸夫はその慈善事業が認められ、1977年に（イギリス植民地下の）香港で「サー」（Sir）の称号を与えられた。先月、彼は香港で英国映画テレビ芸術アカデミー（BAFTA）からの賞を受け取った。ロンドンに本部を持つBAFTAには邵逸夫の名前を冠した劇場、「Run Run Shaw Theatre」がある。

もう一つ、邵氏に感謝しなければならないのは教育事業に対する熱意、特に「香港邵逸夫基金」を通じた中国国内への一連の寄付に今も学生たちは恩恵を被っている。逸夫楼、逸夫学校は広く人々に知られており、全国32の省、直轄市、自治区（香港行政特別区も含め）に及ぶ。少なからずの学術関係者はさらに、逸夫楼や逸夫学校を中国の教育投資、財政分配、公共品供給などの一連の統計における「仲介変数」【ヴィトン ショルダーバッグ】LOUIS VUITTON ルイヴィトン モノグラム オダシューズPM ショルダーバッグ テール M94175として使っており、これはなかなか優れた判断だと認めざるを得ない。ただ、なぜ逸夫楼や逸夫学校なのか？　なぜ投資先がいつも目に見える固定設備なのか？　なぜ学者や研究基金など人的支援に投資しなかったのか？